同級生のお通夜

高校の同級生から

「大変だよ。チャコが死んだんだって!」と

お通夜の連絡がきた。

26日の夜、風邪をひいて最悪のコンディションだったけど、

最期のお別れに行った。

同い年の「お通夜」は今年2回目だった。

30代、40代の頃は、「死」は遠いところにあった。

最近は違う、、、身近だ。

10歩位、後からついてくる。

いつもは忘れてるけど、

油断してると、それは飛び出してくる。


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「お通夜」で会った男子同級生は名前を聞いても思い出せない。

みんな初老のサエナイ男に見える。

女子は、わずかに面影を残してて

自己紹介をすると、「ああ~」となって

当時のニックネームで呼びあったりする。

祭壇にバラの花を手向けて

親族にご挨拶する。



私は全く実感が湧かなくて

「これは現実なのか・・・・」と。


お寿司を少しいただきながら、

「私は最後にチャコに会ったのは2年位前なので

最近のことは全くわからないの。」と話すと、

「私は15年前よ。」とか

「私は卒業以来。」とか、そんな返事で驚いた。

でも、連絡があったから来た、って言ってた。


帰る前に、棺に入ってるチャコに挨拶に行った。

「チャコ、本当に死んじゃったの?」と声をかけた。


あんなに綺麗だった長い髪のチャコは

ただ、目を瞑って真っ白な顔だけ出していた。

「顔を見たら泣くと思うから顔を見たくない」って思ってたけど

別人が棺に入っているようで、

涙は出なかった。


妹さんに挨拶した。

「私が結婚して、

狭い家になってから飾れなくなったお雛様を

チャコが引き取ってくれました。

最期に会った時には

毎年飾ってるよ・・って言ってくれて

嬉しかったです。

優しい人でした。

最期のお別れできてよかったです。」

妹さんの横顔はチャコによく似てた。

じっと見てたら、元気だったチャコを思い出して

鼻の奥がジンってした。


隣にいたお母さんには

「娘が小さい頃、何度かおうちにお邪魔しました。

娘をお風呂に入れてくれたり、

猫と遊ばせてもらったりして

優しくしてもらいました。」

と、そんなことを話した。


お母さんは

「親より先に逝くなんて、だめよねぇ~」って言ってた。

そして、亡くなった時のことを話してくれた。

みんなはまだ残っていたけど、

私はここで引き揚げた。

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店のシャッターが閉まった駅までの道、

灰色の影が付いて来てるように感じた。

それは、途中からチャコの思い出に変わった。

それは全て高校時代のものだ。



日当たりのよい教室や長い廊下に

腕を組んだチャコと私がいる。

一番嫌いだった物理教室での授業、

内職してるチャコがいる。

数ⅡBであてられて、困ってる私の隣に

チャコがいて、笑っている。



楽しい思い出は私を悲しい気持ちにさせて

初めて涙がでた。


お通夜にきてた同級生、

何年会ってなくても、

みんなもキラキラの思い出を持っていたんだね。

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